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KiP・入居者インタビュー Vol.013 株式会社栞プロジェクト 西尾 基樹さん
事業再構築補助金申請にあたって、KiPからのアドバイスがグッと刺さりました。
今回のKiP入居者インタビューは株式会社栞プロジェクトの西尾 基樹さんです。神戸イタリアンCREDO(クレイド)など合計5店舗のお店を経営されています。KiPの活用方法についてお聞きしました。
西尾 基樹(にしお・もとき)。株式会社栞プロジェクト代表。神戸イタリアンCREDOなど、合計5店舗のオーナーであり、ソムリエとしても店舗に立つ。休みの日は飼い犬と散歩に行くのが好き。
ーーーどういう経緯でKiPを利用することになったのでしょうか?
やっぱりコロナ禍がきっかけです。客足が少なくなり、事業を再構築するにあたっていろいろ調べました。事業再構築補助金の獲得を目指すために、事務作業が増えたのもあって、KiPにたどり着きました。コロナ以前から飲食店を3店舗ほど経営していましたが、2022年4月にティラミスの販売店「神戸ティラミス CREDO(クレイド)」(神戸・元町)をはじめ、6月に神戸市垂水区にあるフードコート「ブランチ神戸学園都市」にピザ専門店の神戸ピッツァクレイドを出店しました。
KiPを知ったきっかけはフードピクトの菊池さんと家事代行「ひまわりサービス」の村山さんが兵庫五国の食材を使ったイベントに参加したのがきっかけです。事務仕事はレストランのお客様がいる前ではできないし、事務所を借りるのも厳しいのでKiPのコワーキングスペースの会員になりました。
今日もこれからお店に出勤して、 ホールのサービス係として働くのですが、店舗とKiPを行き来するにはちょうどいい立地ですね。
ーーーKiPの利用は事業再構築がきっかけだったんですね。
そうですね。去年(2021年)の7月に書類を提出しました。
ーーー書類の提出にあたって、KiPは役立ちましたか?
横山さん(KiPコーディネーター)のアドバイスが助かりました。実は某所の中小企業診断士の方から当初はアドバイスを受けていたのですが、「なんか違うな」と感じていて。今回の事業再構築補助金が今までのものとは違う形態だったので、これまでとポイントが違っていて、中小企業診断士の方は過去の事例をもとにざっくりとした提案をもらっていたのですが、横山さんから時流にあったポイントを教えてもらえたので、そのポイントをひとつずつ潰して明確に表現したことでうまくいったんだと思います。
具体的に言うと、新しくはじめた店舗も飲食業なので、既存店のレストランとフードコートのお店では何がこれまでと違うのかをしっかりアピールする必要がひとつありました。本当に横山さんのアドバイスがなければ通ってなかったと思います。今まで助成金に着手したことがなかったので、ポイントを聞けたのが良かったです。聞いてから書類が書きやすくなりました。
ーーーKiPの企画で参加して良かった企画はありますか?
グッドマン(Advice from GOOD MAN。業界のトップランナーから「起業」に関しての「わたし理論」をアドバイスしてもらえる講座)ですね。印象に残っているのは神戸の老舗パン屋さんのイスズベーカリーの井筒大輔さんの話です。ちょうど元町でティラミスの販売をはじめた頃で、販売に関してはイスズベーカリーさんは大先輩なので、お話が聞けて良かったです。
ちょうどスーパーマーケットに卸をはじめた時期でもあり、いろいろ気をつけるべき点が聞けたのも良かったです。商品のネーミングについても工夫されている話とか、常にパンを生形しながら商品開発を考えている話とか、どのエピソードも刺激になりましたね。
ーーーそういったテーマで同じ業界の人と話すことはありますか?
それがあんまりないんですよね。勉強のために某協会に入ってみたんですが、パティシエのコンテストとか自分たちにはレベルが高すぎて、弊社とはちょっと分野が違いすぎる印象がありますね。交流会とかも年に1回か2回程度で、参加するのはその分野の重鎮ばかりで、今自分が知りたいこととはズレていますね。だからグッドマンで神戸の飲食店を経営されているイケてる経営者の方に登場してほしいですね。
取材・文/狩野哲也 撮影/横山宗助